ポリスチレン(PS)とは
ポリスチレン(PS)とは
ポリスチレンは原油・ナフサを原料としたスチレンモノマーを重合させて造られるプラスチック樹脂です。
1935年に初めて工業化され、80年以上の歴史があります。現在、世界中で約1000万トンのポリスチレンが使われています。
ポリエチレン(高密度と低密度の2種類)、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルと並び、5大汎用樹脂のひとつに挙げられています。
ポリスチレンは大きく分けると、透明性が高く硬いという特徴の一般用ポリスチレン(GPPS)と、ゴム成分を加えて衝撃性を改良した乳白色の耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)の2種類があります。
ポリスチレンは加工しやすく、形状再現性が良いので、電気製品、雑貨、食品容器など幅広い用途に使用されています。
又、ポリスチレンは発泡させやすい材料なので断熱性が必要な用途に多くの発泡製品が使用され、省エネルギーに貢献しています。
ポリスチレンは各国の法律で安全な食品包装材料として使用が認められており、日本ではその用途の約6割が食品包装用途となっています。
ポリスチレンが出来るまでの原料の流れ図
プラスチックの中のポリスチレンの位置付け
熱可塑性樹脂 | 加熱により溶融し、冷却すると元の固体に戻る性質を示す樹脂で、この性質を利用して容易に成形することが可能です |
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熱硬化性樹脂 | 加熱による化学反応で固化し、一度固化すると溶融せず固体のままとなる性質を示す樹脂で、耐熱性や耐薬品性に優れています |
非結晶性樹脂 | 物質を構成する分子の配列に規則性がない樹脂であり、成形時の寸法安定性に優れています |
結晶性樹脂 | 物質を構成する分子の一部が規則的に集まった樹脂であり、分子の結合が強く、耐薬品性や機械的強度に優れています |